『ありふれた教室』
2024/05/30
子どものことを第一に考え真面目で熱意もある先生が嵌る陥穽を描いた映画でした。
正義の側にいるつもりだからこその勇み足が仇となり自分の首を絞める物語。現代のSNSでも可視化されているように、正義を振りかざす行為はそこら中に溢れていて決して他人事ではありません。特にこの先生は、それなりに慎重で思慮深い人物だからこそ余計に身につまされます。このような人物ですらかくも疲弊する事態を招くというストーリーには迫真性があり、逃げ場のない緊迫感が続きました。
また私自身の職業柄、証拠が十分であるかどうかというくだりは、肝を冷やすような思いでした。
そのほかにも子供の自主性を尊重する国民性の違いなどが興味深かったですが、このお話自体は日本でも十分に起こりうることだと感じました。教育現場の窮状に関するニュースは絶えませんが、その一端を垣間見た気がします。
それと、終盤にメンデルスゾーン『真夏の夜の夢』序曲が流れる中で掲げられる玉座のようなシーンは鮮烈でした。終わり際に主題歌のようにクラシック音楽を豪快に使う映画として『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を想起しました。この手法がありふれてしまったらだめなんでしょうけど、たまに見かける分には痺れます。
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