『瞳をとじて』
2024/03/04
『瞳をとじて』
ビクトル・エリセ監督の新作
エリセ監督が“31年ぶり”に撮った長編映画を観ました。
長編デビュー作『ミツバチのささやき』(1973) から数えて本作でわずか4作目。かなり寡作ながらもその筋からは確固たる(という言葉では足りないくらいでしょうか)評価を得ている監督です。
この映画を存分に理解するためには過去3作品は観ておいた方がよかったのですが、3作目(31年前の前作)『マルメロの陽光』だけは観ることができないまま観ることになりました。
結果的には、本作だけでも存分に堪能できましたが、あらためて『マルメロの陽光』を観たいなという思いに駆られました。15年くらい前に知人からも薦めてもらっている作品ですが、どうにも観る手段のない作品です。
本作について少しだけ感想を述べるとすれば、少なからず観る人を選ぶところのある作品とは思いますが「エリセ監督の新作が観たい」という動機で映画館に行く人にとっては十分すぎ、お釣りの返ってくるような作品でした。いわゆる映画愛のあふれる、そして監督のデビュー作とも深いつながりを有する隙のない出来です。隙があるとしたら劇中劇のクライマックスくらいかもしれませんが、あれも何らかの意図があってのことかもしれません。
普通に考えれば、本作がエリセ監督の遺作ということになるのでしょう。配信作品によって映画が追いやられようとする昨今、歴史的監督の最後に立ち会える貴重な経験でした。
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